安平町農業の概要

安平町は北海道の南西部に位置し、東は厚真町、西は千歳市、南は苫小牧市、北は由仁町に接し、札幌市から約50km、北海道の空の玄関口である新千歳空港から約20km、北日本最大の港湾である苫小牧港からは25km程度の位置にあり、物流や流通に関して優れた地理的条件を有している地域であります。

 総面積は237.16㎢であり、そのうち農地が74.80㎢と全体の約32%と大きな比率を占めており、東部に夕張山脈の支脈に連なる比較的急峻な山岳部、西部に馬追丘陵の余脈が千歳市界沿いに走り、中央部は安平川が流れ平坦地と緩やかな波状形丘陵地を形成、南部に行くほど湿地化しながら勇払原野に続いています。

 土壌は、樽前系の火山灰土(黒ボク土・淡色黒ボク土)にほとんどが覆われ、安平川流域沿いに沖積・低地土(灰色低地土・グライ土)が分布しており、気候は、夏期と晩秋から初冬に降水時期が集中し、積雪量は30~50cm(東部山間50~80cm)と北海道では比較的少ない地域に属しています。

 こうした地勢や気象といった自然条件を生かしながら、水稲、畑作、酪農、肉牛を中心とする土地利用型農業と特産品であるアサヒメロンを代表とした高収益型農業を組み合わせた多様で複合的な生産構造による農業経営が展開され、本町の産業や豊かな自然環境を支える重要な役割を果たしています。

 また、酪農は古い歴史と実績をもち、日本のチーズ工場発祥の地として、その伝統を 継承しながら今もチーズの製造を行っており、多くの消費者から嗜好されています。

新規就農までの流れ

安平町農業担い手育成協議会の担当者が安平町の農業について説明し、また就農希望される方の思い描く営農を伺い、安平町で営農できるかを話し合います。

 話し合いの結果、就農に向けた研修に入ることになった場合、まず町内の先進農家のもとで2年間の研修を行います。アサヒメロンでの研修の場合は、2年目は育苗から出荷までを実践的に行うことができる安平町実践農場において、実践研修を行います。

 基礎・実践研修を経て、新規就農可能と判断されれば、晴れて新規就農者として独立となります。

事前準備期間
01
書類審査
02
研修期間
03
新規就農
04